今回は、いまさら聞けない「pcr検査と抗原検査(抗体検査)の違い」についてわかりやすく簡単に解説しています。
新型コロナウィルスへの感染はまだまだ収束する気配を見せていませんが、増加する感染者にpcr検査が追い付かず検査結果も数日後にしかわからない状況になってます。
そこで、抗原検査(抗体検査)というものが早く承認されて実用化できるようになることが期待されています。
専門用語が多く、説明を読んでいるうちにわからなくなったりすることが多いので、素人でも理解できるように極力難しい用語は使わずに説明しているので、わかりやすくなってます。
まずは、それぞれの検査についてわかりやすく簡単に説明します。
pcr検査をわかりやすく簡単に解説
では、pcr検査の一般的な定義を確認してください。
pcr検査のPCRは、Polymerase Chain Reactionの頭文字を取ったものです。
日本語では“核酸合成酵素連鎖反応“となります。
素人の私にはまったく何のことかわかりません。
核酸を調べるとDNAのことを指すそうで、簡単にいうと、
遺伝子を合成し、酵素と反応させて連鎖反応を起こさせて検査する方法
という理解でよいでしょう。
専門家から見ると違うということになるかもしれませんが、素人の理解としてはこのように理解しても良いのではないでしょうか。
もっと簡単に新型コロナウィルスで表現すると、
新型コロナウイルスの遺伝子を採取して人工的に増幅させることで少ない量のウイルスで検出する方法
という表現で理解しましょう。
なので、PCR検査はコロナウィルスの遺伝子を採取するので、今コロナウィルスが体内にいるのかどうかを検査する方法ということになります。
遺伝子を増幅させるため、検査時間に4~5時間を要する。
多くの方を一度に検査できないので、新型コロナウィルス感染が多くなっている現在は、検査待ち状態になっているということです。
そこで、インフルエンザの検査のように数十分で結果が出るような方法の開発が進行中で、それが抗原検査(抗体検査)です。
抗原検査(抗体検査)をわかりやすく簡単に解説
ではPCR検査と違って抗体検査についてわかりやすく解説します。
抗原検査(抗体検査)について理解するためには、”抗原”と”抗体”というものを知らないといけません。
”抗原”とは、ウィルスが持っている特有のたんぱく質のことで、新型コロナウィルスのみが持つ物質と覚えてください。
”抗体”とは、体内に侵入したウイルスやがん細胞などの異物だけに反応し、これらを無毒化・攻撃する物質です。
この”抗体”の特徴を利用して検査する方法が抗体検査になります。
そこで、抗原検査(抗体検査)を簡単に表現すると、
新型コロナウィルスだけに反応する物質を使って検査する方法
現在のインフルエンザの検査がこの抗原検査(抗体検査)になるので、イメージしやすいですね。
鼻に綿棒を入れて、鼻の粘膜に付いたウィルスを採取すると、抗体が反応して色が変わると陽性というものです。
pcr検査と抗原検査(抗体検査)の違いのまとめ
pcr検査と抗原検査の違いをわかりやすく解説してみましたが、まとめておきます。
検査 | 原理 | 精度 | 検査時間 |
---|---|---|---|
pcr検査 | 新型コロナウィルスの遺伝子があるかを確認 | 高 | 早くて1時間 (通常4時間) |
抗原検査抗体検査 | 新型コロナウィルスだけに反応する物質を使って反応を確認 | 中 | 15分 |
pcr検査よりも抗原検査(抗体検査)の精度は低くなりますが、現在のインフルエンザと同じくらいの精度になれば安心して結果を信頼できるようになるので、新型コロナウィルスの抗原検査が早く承認されて使えるようになると、もっと検査も受けやすくなって自分が新型コロナウィルスに感染しているかが分かって、行動も自粛して現在のような感染の増幅は抑えられるのではないでしょうか。